大学時代その13 告白
(やっぱり現実は甘くねーよなー…。サークルで彼女作るって意気込んでたけど、全然できない…。そもそも大学は女の人数が少ないし、大学内の出会いって言ってもサークルしかないもんな…。サークルも女子大や短大とも交流しているサークルじゃないと女子部員の人数が少な過ぎて話になんない…。ほんとに厳しい…。)
(でも…。女子部員がたくさんいたとしても、俺の場合は甘くないかもな…。だって、会話が苦手なんだもんな…。これはほんとに致命的としか言いようがない…。高校時代は緊張し過ぎて女とは会話なんてできなかったから、それに比べたら今はだいぶ成長したというか、(性欲が低下したからかもしれんけど…)、会話はできるようにはなった…。でも俺自身、女との会話が楽しくない…。女と何話したらいいんだ?女って何に興味があるんだ?俺は英会話サークルとテニスサークルとオールラウンドサークルに入ったけど、ほんとの事言えば、英会話もテニスもスポーツも飲み会も全部興味ない…。女と共通の話題もない…。しかも女はセックスが好きじゃないらしい…。男はセックスのことばかり考えてるのに…。だから、こっちがセックスしたいということは隠してそれ以外の話題で親しくならないといけないんだよな…。あぁ~ほんとめんどくせー…。会話でだんだんと親しくなって友達から恋人へという王道ルートは俺にはかなり難しい…。それにもうサークルに入って何か月も経ってるのに親しくなることができた女はほんの少ししかいない…。しかも、一番好きな女の子とは、まだほとんど言葉を交わすことすらできてない…。)
(会話でだんだん親しくなってから告白しようと思ってたけど、やっぱ俺には難しいわ…。もう当たって砕けろだ…。まだ全く親しくなってないから断られる可能性は高いけどな…。)
オールラウンドサークルにて。
大輔「あの…、●▲さんのことがずっと好きだったんです…。付き合ってもらえますか?」
●▲さん「…! えっ…! 私、今他に好きな人がいるから…。ごめんなさい…」
大輔(ガーン…と言うかむしろ…。やっぱりな…。やっぱり地道に親しくなるところからやるべきだった…。)
大輔「そうですか…。わかりました。それじゃ、また…」
●▲さんと別れた後。
大輔(いや~…。どうせ会話で親しくなるのは無理っぽかったから、むしろ告白できてスッキリした感じはする…。それにしても彼女を作るってのはほんとに難しいもんなんだなぁ…。でもこれで悔いはない。言い出せなかった今までのことを考えたら、やれることは精一杯やった感覚はある…。でもこんなに努力しても彼女ができないんならもう死んだ方が本当にましだな…。)