我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

日常生活その35 サッカーイングランド代表選手への差別問題で感じたこと

最近人種差別問題が頻発していますね。

日本人にはあまり関係がないと思われている人種差別問題ですが、日本にも似たような問題があるので、この問題について考えてみたい気持ちになりました。

日本での人種差別と言えば、アイヌ問題、沖縄問題、部落問題などがありますし、差別だけで言えば、働かない人や働けない人への差別、生活保護受給者への差別、障害者への差別、外見差別などいろいろあります。僕も差別を受けている当事者としてこの差別問題について考えてみたいと思いました。

 

サッカーのイングランド(イギリスの一部分)代表の3人の黒人選手に対して、人種差別発言が多発しているらしいです。

先日、ヨーロッパで一番強い国を決めるサッカーの大会、ヨーロッパ選手権がありました。

その決勝戦で、イングランド代表の3人の黒人選手が揃ってPKを失敗してしまったのです。

サッカーというのはイギリス、イングランドで始まりました。イングランドにとっては国技のようなものですし、国民からの熱狂的な応援があります。

しかしながら、ワールドカップとほぼ同等の意義を持つヨーロッパ選手権で、イングランドは50年以上にわたって優勝したことがないのです。サッカーの母国なのに一度も優勝したことがないというのです。

日本で言えば、柔道でオリンピックで50年以上金メダルがない、というような状態だと思います。

そんなイングランド代表がついに、50年以上ぶりに決勝の舞台に立ったわけです。

それはもう、イングランド人は一生に一度あるかないかというその試合を固唾を飲んで見守っていたわけです。

そこへもってきて、PKのキッカーの5人のうち最初の2人の白人は成功、3人目以降の黒人は全員失敗という結果になってしまいました。

実は、僕はイングランド代表のハリー・ケインという選手が好きなので、イングランド代表を少し応援していました。もちろんケイン選手は成功したのですが、黒人の若者たちが次々に失敗していくのを苦々しい腹立たしい思いで眺めていました。夜中の4時に起きて試合を見たにも拘らず、苦々しさと腹立たしさだけを味わうことになりました。

ですから、イングランドのサッカーファンの一部がPKを失敗した3人の黒人選手に怒りを感じ、50年ぶりの大歓喜を味わい損ねたストレスはわかる気がします。

だからと言って、PK失敗した3人の黒人選手に対して差別発言したり直接怒りをぶつけるという行為には賛同しかねます。

 

3人の黒人に対して人種差別発言をしたのが誰なのかまだ分かりませんが、おそらく白人のイングランド人なんだろうなと思います。黒人が黒人に対して人種差別発言をするとも思えませんし。

 

ということで、ここではなぜ、白人の一部が黒人に対して人種差別意識を持っているかについて考えてみたいと思います。

前置きが非常に長くなってしまったので、結論から先に言いたいと思います。

一番の問題は、僕は旧約聖書だと感じています。

旧約聖書は読んでみたら感じると思いますが、人種差別を容認している箇所がいくつもあります。

異民族を皆殺しにしなかったことを神に咎められ、罰せられたという記述もあります。

異民族、異教徒に対しては何をやってもいいという思想の原点がここにあり、その思想が社会全体に広がった結果、人種差別意識や人種間優越意識が定着したんだと思います。

僕は過去に統一協会という宗教団体に入っていたことがありました。今は家庭連合という名前に代わっていますが、今でも経典は同じものを使っているので信者への教育は変わっていないと思います。

統一協会キリスト教の一派という枠組みで語られることが多いですが、信者時代に経典を読み込んだ僕が感じたのは、新約聖書よりも旧約聖書を重視していることでした。

僕は旧約聖書を読んでみて、凄く過激な思想だなと思いました。皆殺しを推奨しているんですから。推奨するだけでなく、皆殺しにしないと神に処罰されると書かれているんです。こういう思想の流れを汲んでいるからこそ、統一協会がカルトと呼ばれるようになったんだと思います。

 

二番目の問題は、工業化された国に住んでいる人間の方が、工業化されていない国に住んでいる人間よりも優れているという優越思想です。

この考え方も時代遅れ気味になりつつあると感じています。

工業化された国に住む白人でも、工業製品を手放して自然に寄り添った農的暮らしに移行する人が増えています。

つまり、工業化されていないアフリカの黒人がやっている狩猟採集生活こそ最も進んでいる文化、文明だとも言えると思います。

 

三番目の問題は、PK失敗した3人の黒人を攻撃しようとした人たちの心理です。

この人たちは、サッカーが好きでイングランドを応援していたんだと思います。

だからこそ怒りが生じたんでしょう。

でもその怒りを相手にぶつけるほど怒りが高騰したのには、その人たちの中に、日常生活からくる欲求不満があるのではないかと思います。

普段の生活が苦しいとか、自分が社会で活躍できないからサッカーを見て、サッカー選手の中に自己投影せざるをえないとか、普段怒りをぶつけたい相手にはぶつけられないから、サッカー選手を相手に普段の怒りをぶつけたとか。そういうところもあるのではないかなと思います。

 

四番目の問題は、人種間対立を煽りたい人たちの問題です。

多国籍企業を所有するこの世の権力者の人たちが今、一番求めているのが戦争です。

なぜなら、戦争は一番儲かるからです。

国にお金を貸し、武器を売り、殺し合いをさせ、そのあと、治療のための医薬品を売り、壊した建物や道路を復旧するためにコンクリートやセメントも売れます。

そのためにテレビや新聞やSNSで国家間や人種間の対立を煽り、焚き付けています。

僕は、PK失敗した3人の黒人に差別発言をした人たちが、権力者に雇われた工作員である可能性もあるのではないかと思っています。

 

まとめ

人種差別の原因は

1、旧約聖書

2、工業化されることを優れたことだとする考え方

3、普段の生活が苦しい、つらい。

4、工作員の焚き付け活動

人種差別をなくすには

1、旧約聖書は読まない。信じない。従わない。旧約聖書を信じている人とは関わらない。離れて暮らす。

2、工業化されていない国で狩猟採集している人々の生き方も尊敬に値するという考えを持つ。

3、サッカー選手に自己投影したりサッカーを見てストレスを解消しなくていいほど、普段の生活が豊かで楽しく、やりがいや生きがいを感じ、一人ひとりが幸せに生きられるようにしていく。

4、人種対立や国家対立を作りたい権力者の意図を認識し、庶民同士で対立しないように気を付けていく。