我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

日常生活その31 父の死

僕の父親が死んでたみたいです。

先日、役所からそのことを伝えてくれる手紙が来ました。

死んだことを伝える手紙ではなく、住民税の天引きができなくなったので代わりに払ってほしいという内容でした。

僕はもう、かれこれ20年以上父親と連絡を取っていなくて、どこに住んでいるのか、生きているのか死んでいるのかも知りませんでした。

手紙を受け取って初めて父の死を知りました。

あぁ、最近まで生きていたんだな、ついに死んだんだな…と思いました。

予想通り、何も感じませんでした。

普通は父親が死んだら悲しむのでしょうか。

もっと親孝行しておけば良かったと後悔する人が多いのでしょうか。

僕は予想通り何の感情も湧いてきませんでした。

父に対しては数年前まで、怒りや憎しみを感じていましたので、臨終の間際に呼ばれたり葬式に呼ばれたりしても行かなかったと思います。

ただ、今は父に対して怒りも憎しみも恨みもありません。

彼が子供に暴力を振るったのも理解はできるようになりました。

許せているのかどうか分かりませんが、彼の暴力や暴言を理解する気持ちにまでは辿り着くことができたように思います。

最近、心理学のワークブックを買って、本格的に人生を振り返ったのですが、その過程で父には酷いこともたくさんされたけど、それは僕が主に大きくなってからのことであって、小さい頃にはいろいろ遊んでもらっていたことを思い出しました。

小学校の頃まではいろいろなところに連れて行ってもらって、楽しい遊びをいっぱい教えてもらっていたなぁと思います。公園の池でザリガニを釣ったり、芝生のある広い公園で野球やサッカーをしたり凧揚げをしたり、山登りをしたり。家の中では子供用麻雀、トランプ、将棋、オセロなどなど…。大きくなってからは競馬場に連れて行ってもらって競馬を教えてもらったり…。彼は人生の楽しみ方が上手かったなと思います。僕と違って女性にもモテてたらしいし…。

彼も人生を楽しめたのかな… 人生楽しかったのかな…

僕から見ると辛いことばかりの人生だったように思います。

父は生まれてすぐ、産みの親が死んで、後妻に育てられたようです。

その後妻が強烈な人だったようです。

その人は自分では子供を産まなかったのですが、父を始めとする先妻の子供たちをいじめたそうです。

その結果、長女は家出、次女は自殺未遂ということになり、父も非常に怒りっぽい精神的に不安定な人間になりました。

どの会社でも喧嘩して辞めることを繰り返していましたから。

要は愛着障害だったんだと思います。母親からまともな愛情を受けずに育ち、母親と精神的な絆を結ぶことができなかったんだと思います。

 

戸籍謄本を買ってきて死亡日を見てみたら昨年の11月だったのでびっくりしました。もう半年以上経ってたんですね…

相続放棄するかどうか、弁護士さんと相談してきました。

 

父親の死というのは、普通の人にとっては大きな事なのかもしれませんが、僕にとっては大した事には感じられませんでした。

父親の死が大した事ないと言うよりも、「死」そのものにあまり大した意味を感じていないという事なのかもしれません。

長生きしたいとも思っていないし、明日死んでも全く構わないし、死が全くいやじゃないし、怖くもありません。むしろできるだけ早く死ねたらいいなぁと日々思っているので、父に対しても(長い期間、大変だったね、お疲れ様でした)という思いだけです。73歳で死んだので若干平均よりも早かったのかな。平均寿命は81歳なので平均より8年早く死ねて良かったね、と思います。

 

正直言うと、父の死よりも自分にとって大きかったのは、マスクでしたね。

鼻があまりよくないのでマスクすると本当に息苦しいんですよね。

だから思い切って、人がいっぱいいる場所でも付けないでみたんですよ。

どんな人からどんなふうに注意されるのかなという好奇心と緊張感がありました。

意外だったのはほとんどの人から何も言われなかった事です。

空いている電車、混んでいる電車、電気屋、スーパー、ドラッグストア、区役所…

場所で言われたのは区役所だけでした。マスク差し上げましょうかと提案されたので、鼻が悪いので…と言うと免除して頂けました。

人の中で一番言ってきたのは妹でした。

妹は常識人なので、(マスクしてない人と)一緒に歩くのは恥ずかしいから付けてと言ってきました。精神障害者の付き添いという事にすれば大丈夫だよと言って納得して頂きました。

ただ、流石に弁護士さんの前ではマスクをしておきました。弁護士さんへの印象が悪くなると相談が上手くいかないと思ったので止むを得ませんでした。

マスクを付けないで生活しようとすると、入れない店も場所もあるし、これから行けるところが少なくなってくるのかなぁと思います。友達も減るのかなぁという気持ちもあります。減るというよりも多分友達が入れ替わるんだろうなと思います。

みんながマスク付けてくれてるわけだから、たとえ僕が保菌者だとしても誰にも移らないと思うんですけどね… 僕がマスクしないと他の人がマスクしてても移るというなら、もうマスクじゃだめなわけで、そうなると放射能施設に入るときのようなガスマスクレベルの物が必要な気がします。そんな完全防備するほどの強いウイルスだとは思えないんですけどね… 

ウイルスを防ぐのはマスクじゃなくて免疫であって、マスクして酸欠になったら免疫が下がると思うんですけどね。

マスクもワクチンも拒否できる村があったら引っ越したいなぁなんて思う今日この頃です。