ひきこもりその10 東京ワイナリーを見学
昨日、ひきこもり・ニート・不登校支援団体のメンバーで練馬区にある「東京ワイナリー」というワイン醸造所を歩きで見学してきました。
当日は朝雨が降っていて、晴耕雨読をモットーとする人間としては参加するかどうか迷いましたが、直前に雨が上がってくれたので参加することにしました。
ワインはお酒の中では一番好きですが、最近はお酒自体をほとんど飲まなくなったこともあり、ワイナリーその物にはあまり興味はありませんでした。
それなのになぜ行こうと思ったのかと言うと、大泉地域に住んでいながら、大泉の名所をあまり知らないので、この機会に名所を知っておくのはいいかもと思ったからです。
「東京ワイナリー」という単語はどこかで聞いたことがあり、なぜか耳に残っていました。練馬なのに「東京」と名付けてあるのはどういうことなんだろう…なんとなく凄そうな予感はしていました。ちなみに「ワイナリー」という単語の意味は知らなくて、ワインと関係があることも知りませんでした。
ここに来て一番ビックリしたのは、僕と同い年位の女性がほぼ一人でやっているという事でした。
ワインの醸造から販売まで女性一人、ということに衝撃を受けました。(最近事務のアルバイトを一人雇うようになったそうですが)
ワイン造りはSNSでボランティアを募集して手伝ってもらっているそうです。ワイン造りを学びたい人や体験したい人が応募してくれるそうです。
地元練馬で採れたぶどうを中心に国産のぶどうを原料に、基本的に添加物を使わないでぶどうの力だけで発酵させて作っているそうです。
山梨県のワイナリーで勉強してワインの作り方を学んだそうです。
2014年に始めたときは東京にワイナリーがなく、このワイナリーが東京初のワイナリーだったそうです。それで練馬ワイナリーでなく、東京ワイナリーという名前になったのかなと思いました。
国産のぶどうを使って添加物なしでぶどうの力だけで発酵させて手作りで作ったワインということなので、1本2100円という値段も決して高くはないと感じました。
国産のぶどうで国産の手作りワインを1000円台、2000円程度の値段に抑えたかったという話には一番心を動かされました。
どんなにいいものでも高過ぎたら手が出ませんからね。2000円程度ならかなり貧乏でも頑張れば買えない値段ではありません。
値段を抑えるためにもワイン造りをボランティアの人に頼っているという話にはとても感銘を受けました。
値付けの妙、ボランティアの人に来てもらう為の工夫、東京初、ほぼ自分ひとり、添加物なし、国産のぶどう、いろいろな人に応援されている商売…
話を聞けば聞くほど凄い話ばかりで、この女性は一体何者なんだ…と圧倒されました。
話を聞いた後、振り返ってみると、東京都女性活躍推進大賞優秀賞を受賞したときの賞状が飾ってありました。
確かに優秀賞を取るだけの凄さを感じるお店でした。そして名前も越後屋美和さんという名前で優秀な商人らしい名前だなと思いました。
この東京ワイナリー見学ツアーはひきこもり団体のスタッフが考えたものではなく、ひきこもり当事者の一人が考えてくれた企画だということが分かりました。
ワイもワイなりに何らかのナリワイを作ってみようかな…
ひきこもり
ニートの皆で
ワイナリに
各自の心に
生業の火が