我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

映画評論その5 世界一キライなあなたに(ネタバレあり)

この映画はつまらなくてお勧めできないのでネタバレありの内容にしました。

 

障害者の自殺幇助、安楽死を扱った作品でした。

110分ありましたが、なかなか話が進まなくてじれったくなって50分位で精神的に限界になりましたが、何とか最後まで踏ん張って見届けました。

ですが、最初から最後まで退屈でつまらない話でした。

役者の演技や表情も上手いとは感じられず、演技臭さを感じて話に没入できませんでした。

重度の脊髄損傷による四肢麻痺の障害者が自殺幇助を求めてスイスに行くのですが、まず納得いかなかったのは母親により6か月も待たされたことです。なぜすぐに死にたいという本人の意志が尊重されず、母親の意志が尊重されなければならないのかが納得できませんでした。息子が母親の喜びのために生きる奴隷でなければならないのは理不尽だなと思いました。

介護士もなんとか障害者を思いとどまらせようといろいろ頑張っていましたが、意味ないなぁ…と思ってしまいました。

食事介助、排泄介助、入浴介助だけでなく自殺介助も必要だし、もっと手軽に自殺介助を受けられる社会になってほしいなと思いました。

自殺支援というと本人を自殺させないように説得したり、遺族を慰めたりといった支援しかないと思います。(僕の知らないところにあるのかもしれませんが)

そういう支援も必要だとは思いますが、いろいろな選択肢を広げると言った意味で、本人の自殺を支援する介助もあったほうが多様性があっていいのではないかと思います。

結局自殺支援を受けるためにイギリスからわざわざスイスまで行かなきゃならないなんて不便過ぎると思いました。

もっと言えば、自殺する息子を悲しむ母親の価値観も変だなと思いました。死というのは苦しみからの卒業だし、死ねば(肉体がなくなって意識体だけになれば)四肢麻痺が一気に完治できて幸せになれるという価値観からすれば死は悲しみではなく喜びなのにという思いが湧いてきてしまいました。

それにしてもなんでこうも自殺をダメなものとして社会は扱うんでしょうか。

凄く変だと思います。

苦しみばかりの障害者や不治の病の人を長期間苦しめる必要があるからでしょうか。

簡単に自殺されてしまったら医療費の搾取ができなくなって製薬会社の売上が減るからでしょうか。

借金苦の自殺も多いから債権が回収できなて困るからでしょうか。

保険金の支払いが多くなって生命保険会社の経営が成り立たなくなるからでしょうか。

なぜ自殺支援がないのか謎ですが、自殺介助を受けたいという本人の自由意志が尊重される社会であってほしいなと思いました。