我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その71 会社を変える障害者雇用―人も組織も成長する新しい職場づくり 紺野大輝著

とても参考になりました。

著者本人も身体障害者であり、今は社員1800人の企業で人事を担当する採用する側の人です。

ですので応募する障害者の気持ちと採用する側の気持ちの両方分かっているのでとても参考になる内容でした。

印象に残っているのは、障害者として雇われるためには最低週20時間以上働かないといけないという事でした。そうしないと政府から企業に補助金が出ないそうです。週20時間以上となるとよほど興味があって働きやすい環境じゃないと大変そうだなと思いました。

あと、採用する側が応募してくる人に重視したいものとして、本人が働きたいと強く思っているかどうかが挙げられていました。スキルは後々身に付けられても、働くマインドを育てるのは時間も労力も掛かるとの話でした。

僕は今正直働きたいと思ってないのでこの話は心に残りました。面接で本当の事を言ったら(本当は働きたくないけどお金のために嫌々応募したんです等)確実に不採用になりそうな気がします。

働きたい障害者を支援する組織や本はありますが、働きたくない障害者や働きたくない健常者を支援する組織や本はなかなか見つからないなと思いました。

正確に言うとやりたい仕事や入りたい会社はあっても、倍率が高かったり求められるスキルが高過ぎて採用されないと言った方がいいのかもしれません。

この本に関して言うと、障害者にとっても健常者にとっても、労働者にとっても経営者にとっても人事担当者にとっても凄く良くできてる本だとは思いました。