統一教会その16 原理研究会の活動内容と資金源
しかし、僕は統一教会そのものではなく、その下部組織である学生団体・原理研究会に所属していましたので霊感商法には携わりませんでした。
学生団体と言っても、勧誘した学生を指導するのはすでに卒業した人が担当していました。
その卒業した人の生活費は一体どのように賄われていたのか。
大きく分けて3つあります。
まず一つ目が運営していた学生寮に一緒に住みこんで生活費を浮かす、というものです。
学生寮はどのように運営されていたかと言うと、一人暮らししている学生を勧誘し、その学生の住んでいたアパートを引き払って学生寮に引っ越させ、親からの仕送りを寮費として納めてもらう、という感じです。
二つ目が学生新聞からの収益です。(これは後日改めて取り上げるかもしれません)
三つ目が訪問販売活動からの収益です。
今回はこの三つ目の訪問販売活動について書いていきたいと思います。
原理研究会では、訪問販売活動が全活動の中でも非常に大きなウエートを占めていました。
原理研究会の活動はほぼ、勧誘と訪問販売だけと言っても過言ではありませんが、ある意味、勧誘よりも力が入れられていたような感じでした。
なぜかと言うと、組織の運営費や維持費を稼ぐという側面よりも、信者の信仰の訓練という意味合いが大きかったからです。
統一教会本体では、教祖や韓国系企業への仕送りノルマが大きかったらしいですが、原理研究会ではそのノルマをほぼ免除されていたらしく、一人一人へのノルマも統一教会本体ほどではなかったらしいです。らしい、と言うのは統一教会本体での献金ノルマを体験したことがなく、あくまでも人づてに聞いた話だからです。
原理研究会は収益を上げて送金するという側面よりも、使える人材を輩出するという側面が大きかったからだと思います。
次回は訪問販売活動について取り上げてみたいと思います。