我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その54 一生お金に困らない生き方 心屋仁之助著

累計250万部の大ベストセラー作家、心屋仁之助さんの本です。

心屋仁之助さんの本は初めて読みました。

心屋さんがベストセラー作家だという事は知りつつも、今まではずっとその本やブログは避けていました。と言うのも、ブログをチラッと読んだ限りでは心に響かなかったんです。でも物凄く稼いでいる心屋さんの本だから何がしか参考になるところもあるかもしれないと思って図書館で借りてみました。

 

この本を読んですぐに気付いたのは、この本はいわゆる「引き寄せの法則」をお金の面から解説した本だという事でした。心屋さんがこんなにスピリチュアルな思想を持っていらっしゃる方だとは、読んでいて本当に衝撃でした。

僕は今までたくさんの引き寄せの法則関係の本を読んできたので、いい復習にはなりました。特に目新しい内容はなかったのですが、知っている内容でありながら、まだ実践できてなかった部分にいろいろと気付けたので読んでよかったなと思います。

しかし、この本は、引き寄せの法則について全く知識のない人にはお勧めはしません。と言うのも、この本は引き寄せの法則が正しい事を示す証拠や論拠は一切示されてなかったからです。唯一の証拠は、著者の奥さんがご自分の価値を認めているからこそ豊かさを受け取れているという話と、10万部売ろうと頑張ってた頃は10万部も売れなかったけど、頑張るのを止めたら250万部売れたという話ぐらいしかありませんでした。

最近、証拠やデータなどの根拠が豊富な社会学系の新書ばかり読んできただけに、この本は少し物足りなさを感じました。心屋さんがいろいろ学んできた事や実践して自分が体験してきた事をまとめた本でした。ただ、心屋さんが体験してきた内容だけに確信と情熱が込めて書かれているので、響く人には響くのかもしれないとも思いました。

心屋塾では、心のあり方を変えたらお金が入って来た事例がたくさんあるらしいので、そういう事例をもっと出した方が説得力が出てくるのではないかと思いました。

僕はすでにミナミAアシュタール著「他人の引き寄せ体験ほど役に立つものはない」という本を読んでいたのでこの本の内容を受け入れる事ができましたが、いきなりこの本を読んでもにわかには信じられないと思いました。(ブログなどを読んで既に心屋さんを信頼、尊敬して心屋さんの言う事なら何でも信じるという心の準備が出来ている人は大丈夫だと思います)

 

一生お金に困らないために一番重要な事は、どんな努力をするかという行動面よりも、心の持ちよう等の意識面であり、それは、「自分には豊かさを受け取る価値があると認める」事だそうです。僕もその通りだと思います。

ただ、心屋さんからそう認めなさいと言われて、はい分かりましたと、すぐ自分の価値を認められる人はかなり症状が軽い人だと思います。

親から虐待された度合が強かったり、親から刷り込まれた価値観が強い場合は、この本を読んだぐらいではどうにもならないと思います。

そういう場合はまずは高橋リエ著「気づけない毒親」等の本を読み、もっと心の深い所から癒していく必要があると思いました。