我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

生活保護その7 就労支援スタート

ついにこの日が来たという感じですね…

福祉事務所からの就労支援が始まりました。

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福祉事務所で就労支援サポーターと面談

 

昨日、福祉事務所に行って就労支援担当の人と話してきました。

就労支援というのは一言で言えば「働ける人は働きましょう」という事です。

生活保護の受給要件として、能力がある人はその能力を活用するという条件があります。

僕も自分の能力をもっと活かしてもっと人生を充実させていく事には取り組んでいこうと思っています。

 

実際、生活保護は本当に最低限のお金しかもらえませんからね。今はパートナーとの二人暮らしですけど、二人世帯への支給額は家賃含めて約18万円です。これだと本当に最低限の生活しかできないので、ネットを見たり本を借りてきて読んだりと言ったこと位しかできません。お金さえあればもっとやりたい事も出来る事もありますからね…

だからと言ってやりたくない仕事や合わない仕事をやると心を病むだけだし、やりたくない仕事をする事と自分の能力を活かす事はまた別問題だと思うので、やりたくない事を自分に強制する事だけは止めようと思います。女性だって売春するぐらいなら死んだ方がましと言う人もいらっしゃると思いますが、僕も同じです。

 

なぜ急に就労支援がスタートしたかと言うと、多分担当のケースワーカーが変わったからだと思います。半年前に生活保護がスタートしましたが、今月から福祉事務所が変わりました。専門用語で言うと「移管」というらしいですね。

 

就労支援担当の人は今まで数多くの生活保護受給者と関わってきた事もあって、受給者に理解のある人でした。合わない仕事をあてがった結果、またホームレスに戻ってしまった人もいたらしく、無理矢理やりたくない仕事や合わない仕事をやらせようという圧力は感じなかったのは良かったです。

 

生活保護受給者の就労支援は大きく分けて3つある事が分かりました。

1つ目のコースは、普通にハローワークに行って1日8時間で週5日の正社員の仕事に就職するという道です。

生活保護という最底辺に陥る人にもいろいろなパターンがあるようです。中堅企業の役員までやっていた人が周りの謀略に嵌っていきなり大きな借金を被らされて生活保護に転落したというパターンもあったそうです。この人は働く意欲もあるし、通常の人よりも能力が高かったそうです。そんな人はこのコースに沿って就職活動していきます。

2つ目のコースは、いわゆる重度身体障がい者や重度知的障がい者などで周りから見ても本人からしても明らかに働けない人たちのコースです。この人たちは福祉施設に入って生活習慣の改善をしたり、ボランティアや就労体験をしていきます。その後、福祉作業所に通って内職のような作業をしたりするコースです。

3つ目のコースは上記2つのコースの中間のもので、これが僕のコースになりました。具体的には就労サポーターに付いてもらい、就労ステーションに通いながら応募書類作成の指導を受けたり、面接の練習をしたり、パソコン講座を受講したりセミナーを聴講したりします。その後、マンションの清掃を一日2~4時間で週1日から2日程度から始めていくそうです。いつまでもマンションの清掃をやり続けるというわけではなく、この仕事はあくまでもリハビリで、これをステップにして他の職種や勤務日数を増やしていくという流れになります。

なぜマンションの清掃なのかと言うと、勤務日数や勤務時間を短くできる柔軟な職場が多い事、現場直行直帰だったり現場に1人または数名という少人数でやる事が多いので、人間関係の苦手な人であっても比較的やりやすいとの事でした。

 

僕は正直これらの話を聞いていて、全く興味を持てず、凄く気が重くなりました。

帰宅してからも疲れがドッと出て何もする気がなくなり、晩御飯を食べる気力も出ず、夜の7時に寝てそのまま13時間時間寝ました。やっとの思いで朝8時に起きました。

 

僕は46年間生きてきて、いわゆる株式会社のような厳格な上下関係のある組織の中で人権もへったくれもない中で奴隷のように扱われる生き方はもうムリだと実感しています。上司だろうが部下だろうが人間として扱われる関係、店員だろうが客だろうが対等な立場で過ごせる場でないとダメなんです。

そんな僕でも6年間続けられたのが自営業でした。この時はほぼ人間関係に悩む事なくやる事ができました。なんせ上司も先輩もいないし部下も同僚もいないから人間関係で悩みようがないんです。たった一人で全部やってましたから。従業員を雇うと人間関係が発生するので、従業員を雇う代わりに外注業者をフル活用して、自分が苦手な事はほとんど外注していました。

ほぼ悩まなかったというのは、仕入れ現場で遭遇するライバルで嫌な人がちらほらいたので、人間関係の悩みが全くなかったというわけではありませんでしたが…

 

しかも前日にDaiGoさんという人の動画を見たのですが、ADHDの人は就職しても長続きしないし、むしろ起業の方が上手く行くという話があったからです。やっぱりそうだよなぁ…と思いました。

だからと言って、これからこんな事業をやりたいというアイデアも意欲もないんですけどね…

 

そういう事もあり、就労サポーターの人に、自営業や起業という人向けのコースはないんですか?と聞きましたが、福祉事務所のコースは上記3つだけで、起業支援や自営業支援のコースというのはありませんでした。起業支援となると福祉事務所の管轄ではなく、区の他の管轄になる感じでした。

  

そんな事もあり、まったくやる気も興味も持てない中で福祉事務所の就労支援を受ける事になりました。なんか上手く行く気がしないんですけどね…

それなのになんで就労支援を受ける事にしたのかと言うと、就労ステーションで行われるセミナーに少し興味があったのと、就労ステーションに来る人は生活保護受給者が多く、その人たちと話してみたいなと思ったからです。

生活保護受給者は日本に今200万人もいます。100人に2人という結構な割合ですよね。それなのに、なかなか他の受給者に出会えないんですよね… 同じ状況にいる人と話してみたいし、それぞれがどんな悩みを抱えているのか聞いてみたい気がしているんです。

そんな事もあり、就労支援を受けてみようかなと思ったんです。