我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

書評その3 神よりしあわせ ニール・ドナルド・ウォルシュ著

いやはや、この本も物凄く難しかったです。たった200ページほどしかなかったのですが、読むのに数日かかりました。この本もあまりお勧めしません。同じような内容の本やブログはたくさんあり、他の本やブログで分かりやすい物がありますから。

 

この本の内容は一言で言うと、「引き寄せの法則」の解説であり、著者の観点から補足した内容でした。

著者は「神との対話」シリーズを出版して大ベストセラーになり、その後講演会をたくさんするようになりましたが、その講演会で「引き寄せの法則」に関する質問が多かったようで、この本にはその質問に対する答えが多く書かれています。

 

引き寄せの法則」を知らない人のために簡単にお伝えしますと、僕達は思考という形で波動を出していて、その波動は似た物を引き寄せてくるという法則です。だから強い願望は実現する、という法則です。

 

願望が実現してくれたら誰も不幸な人はいなくなるじゃないかと思う人の方が多いと思いますが、アメリカや日本では2007頃に一大ブームがありました。

 

しかし、不幸な状況も本人が引き寄せてるから自己責任だとする考え方に疑問を持つ人から質問を受けた著者がそれに回答をしていました。

 

集団的意識は個人の意識を踏みにじる。個人の意識の力よりも集団的意識の方が強い。

つまり、アフリカの飢えた子どもたち、ダルフールでレイプされた女性、虐待された子供など、この世界で苦しんでいる人たちに個人としても集団としても責任があるわけではない事は明白だ。しかし、問題はその人たちに責任があるかどうかではない。問題は、引き寄せの法則、思考を現実化させる能力によって、こうした苦しみを和らげられるかどうか、という事だ。そして、答えはもちろんイエスである。

 

それでは以下に著者による引き寄せの法則の解説を記します。

1、対極の法則

望む現実が現れる前に、反対の現実が先に来る。光を経験したいと望むと、光を経験する前に闇が現れる。なぜなら、光だけで闇がないと光を認識できないから。

もし自分の現実に対極が出現したら、それに抵抗せず、受け止める。対立せず、諦めず、組み立てる。その状況が自分にとって良かったか悪かったかの判断を放棄する。闇が出現した時にどう反応するか、自分で感情を選べる。感謝という感情を選ぶのが一番いい。

 

2、引き寄せの法則が一番効果を発揮する方法

自分を豊かにさせる目的よりも他者を豊かにさせる目的に使った方が良い。

他人のニーズを無視して自分の目的を達成しようとすると一番困難で最も時間の掛かるルートになる。

自分を中心に考えるとエネルギーの産出量が限定される。そこには自分一人しかいないから。だが、他者を中心に考えると、その他者の数で掛け算をした分だけ、エネルギーの産出量が増える。そしてエネルギーが創造するなら、多くのエネルギーを使えば使うほどすばやくたくさんの創造ができることになる。

すべては一つである。他者も自分も一体である。他者にする事は自分にする事である。

あなたから発したものはすべて、結局はあなたへと戻ってくる。なぜならあなたの他には誰もいないから。(私たちはすべて一つである。)

あなたが愛を経験したいなら、他者が愛されるようにしてやりなさい。あなたが豊かさを経験したいなら、他者を豊かにしてやりなさい。

私がここで言っているのは、パーソナルな創造(引き寄せの法則)は他者から始めると一番うまく行くということだ。まず他者に、いつも他者に焦点を絞り、決して自分を最初にしないこと。こうすれば自分が経験したいことは7倍にもなって実現するだろう。あなたが自分のために創造したいと思う事は何でも、他者に創造してやりなさい。そうすれば引き寄せのエネルギーはこの上なく強力になる。

 

3、依存を好みに変える

依存を好みに変えるには、今ここで欲しい、必要だと思う物が手に入らないとして、本当の所、自分はどれだけ困るのか正直に見つめるだけでいい。大抵は自分が考えていたほど困りはしないものだ。私たちは死なない。私たちに必要な物はない。

 

4、すべての期待を捨てる

自分が歩んでいると思っている道が曲がったり、後戻りしたりするように見えても、それは決して遠回りではなく、目的地への一番の近道なのだ。そうでなければ、私たちがその道を辿るはずはない。

 

「神よりしあわせ」という題名の意味

人間も含めてすべての存在は神である。多くの人間はまだ引き寄せの法則を使いこなせていない。私たちが引き寄せの法則を知って使いこなして彼らよりももっと幸せになれば、多くの人(=多くの神)よりもしあわせになれる。

 

著者のニールさんは何度も、まず他者を幸せにし、その後に自分の幸せを願う、この順序が大事だと強調していました。

自分が幸せでないのに他者を幸せにする事はできないからまずは他者の幸せよりも自分の幸せの方が先だという意見もあります。

さて、どちらが正しいのでしょうか…