つわり
今かなさんは妊娠7か月になりました。
今の所順調です。順調で嬉しいです。
一時期はつわりが酷くて苦しそうでしたが、今はつわりもほぼなくなったようです。
つわりというのは妊娠初期に見られる吐き気と嘔吐です。
かなさんも妊娠2か月目後半ぐらいから4か月目後半ごろまでずっと気持ち悪そうで大変そうでした。
部屋の匂いだけでも吐き気を催したので、僕も一体どうしたものかと悩み、どうしたらこの症状を軽減させられるのか、ネットや本で調べたりしました。
でも、これだけ医学が発達しているように見える現代でも、つわりの症状を改善する対策はほぼないという事が分かり、非常に驚くとともにガッカリしました。
医学的な対策がないだけでなく、つわりになる原因も分かっていないようです。
つわりは病気ではないから医学の対象ではないのかもしれませんが、これだけ多くの妊婦を苦しめているものに対して何の対策も今まで開発されてこなかったという事が衝撃的でした。需要があればそれを満たすビジネスが生まれるというのが資本主義だったような気がするのですが…
南房総市にいたとき、雨漏りで家がかび臭くなり、とにかくこの家ではつわりの吐き気が大変そうだという事もあり、引っ越す事に決めたのです。
(カビの匂いだけが引越の理由ではなく、帝王切開できる大きな病院に通いやすい場所に引っ越したいというのが一番の理由でした)
僕は乗り物酔いが酷く、今でも飛行機に乗るときは酔い止めの薬を飲まなければならないほど揺れに弱く、吐き気の辛さは身に染みて理解しているつもりです。
それだけに、吐き気に苦しんでいるかなさんを見て、凄く罪悪感を感じていました。
僕がセックスしてしまったばっかりに…
僕が避妊しなかったばっかりに…
申し訳ない…
可哀想…
と思っていました。
かなさんがつわりで苦しむ姿を見て、自分のやってきた事がもたらした結果を痛感しました。
その時からやっと、僕はかなさんに依存しているだけではダメだ…自分にできる事があればできるだけかなさんを助けたい…そう思うようになりました。
もしかなさんにつわりがなかったら、そういう思いを今でも持ててなかったかもしれません。
そういった意味では、つわりという物は、妊娠させた男性に覚悟や愛情を引き出す役割があるのかもしれないと思いました。
また、僕に告白してしまったばっかりに、僕と付き合ってしまったばっかりにこんな苦しみを味わわなければならなくなったかなさんがとてもいとおしく可愛らしく感じられるようになりました。
かなさんは過去に子宮の手術をしたという事情もあり自然出産が難しい体です。
万が一の事が起こる可能性があるリスクを承知で産む事を決意したかなさんを僕はできる限りサポートしてかなさんが望む出産ができるようにしていきたいと思います。
また、つわりがあったからこそ、生活クラブという安全な食材の店と出会う事もできました。つわりの時でも吐き気を催す食べ物とそうでない食べ物があり、いろいろ試したり探したりする中で生活クラブに出会う事ができました。
禍を転じて福となす事ができて良かったです。