我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

お金のいらない社会

僕はことあるごとに資本主義の批判をしていると思う。

資本主義の批判というよりも、新自由主義の批判をしている。

なぜ新自由主義の批判をしているかと言うと、大企業の株主の利益だけが重視されて、庶民が苦しい社会になってしまうからだ。

そしてなぜ資本主義が嫌いかと言うと、資本主義というのは株式会社が存在している社会の事であり、株式会社というのは庶民や従業員を幸せにするために存在している組織ではなく、あくまでも会社に出資した株主に利益をお返しするための組織だからだ。だから、株式会社の社長が従業員の利益よりも株主の利益を優先する事は普通の事なのだ。悪い事でも違法な事でもないのだ。合法的に残酷な搾取を行う事ができるのだ。

内海は資本主義が嫌いになって、ついに共産主義社会主義に傾倒し出したのか!?

と思われるかもしれないので、そうではない事をお伝えしたいと思う。

僕は資本主義は嫌いだけど、共産主義の方がもっと嫌いだ。

なぜ共産主義が嫌いなのかを伝えたい。

共産主義はみんなで平等になろうとしてできた主義らしいけれど、実際には共産党幹部とその協力者だけが豊かになり、大多数の庶民は貧しくなっていた。

つまり、共産主義の一番嫌いなところは、いわゆる赤い貴族の問題だ。

共産党幹部の腐敗をどうするかという問題が解決されない限り共産主義にはとてもじゃないけど賛成できない。

しかも、共産主義という思想も、どうやら国際金融資本が経済援助して育てられたらしいと言う話も聞いた事がある。

資本主義も賛成できない、共産主義も賛成できない、じゃあ、お前は何がいいんだ、代案を提示してみろと言われるかもしれない。

僕が提案したいのは、「お金のない社会」だ。

お金がなくなったらすべての経済活動がストップするじゃないか、社会が大混乱に陥るだろ、と言われるかもしれない。

しかし、お金と言う物ができたのは今から約5000年前ほど(1万5000年前かもしれないが)で、人類の歴史250万年から考えると本当につい最近の事で、それまではお金なしで人類は暮らしてきた。

しかも、日本に関して言えば、お金の使用が一般的になったのはせいぜいここ数百年前からの話で、それ以前はお金なしで暮らしている人の方が多数派だった。

「お金のない社会」なんて考えられないと思うし、僕もまだそういう社会の具体像や、そういう社会になるための具体的なステップは分からない。

しかし、ここのところ、「お金のない社会」へと向かっていくのは正しい道だという確信は深まってきた。

なぜ深まって来たかと言うと、以下の物に出会って来たからだ。

まず最初に衝撃を受けた本が

アミ 小さな宇宙人」という本だ。これは三部作になっている。小学生でも読めるような優しい文章で書かれているが、内容は大人でも楽しめるほど面白い。宇宙人が地球にやってくる話の小説なのだが、ここに出てくる宇宙人の話によると、宇宙には宇宙人がたくさんいるが、お金を使っているのは地球位しかないらしい。お金がない社会の方が普通らしいのだ。

次に、面白かったのが、「美しき緑の星」という映画だ。だいぶ前にできたフランスの映画で元々の題名は「La Belle Verte」だ。この映画でも、貨幣制度を未だにやっている地球が遅れた文明として描かれている。この映画は、ユーチューブにアップされるたびになぜかすぐに削除されてしまい、なかなか見る事ができない映画だったのだが、今はニコニコ動画とVIMEOというサイトで見れるので、削除されない内に見て欲しいと思う。

また、最近「お金のいらない国」という本を見つけて読んでみた。この本もとても面白い小説だった。この本を読んで、やはり「お金のいらない社会」に向かっていくべきだという確信が深まった。

「美しき緑の星」を見て、「お金のいらない国」を読んで、「アミ 小さな宇宙人」を読んで、「お金のいらない社会」とはどんな社会なのか、どうしたらそういう社会をこの地球にも作れるのか、考えてくれる人が増えたら嬉しいなぁと思う。そして、そんな人と一緒にどうしたら「お金のいらない国」ができるか話せたらいいなと思っている。