移民国家フランスの躍進
今日はフランス対クロアチア。ワールドカップサッカーの決勝だ。
私は前からとても違和感を感じていたことがある。
それはフランス代表メンバーの人種構成だ。
登録選手23人中10人が黒人、スタメンも11人中5人が黒人だ。
はい、これがフランス代表ですと言われても、はいそうですかと言えない物がある。
移民国家フランスと言えども流石に6000万人の人口の半分が黒人とまでは行っていないと思う。
数年前の代表メンバーは11人中8人が黒人だったこともある。
しかし、日本人としては違和感を覚える人も多いのではないだろうか。
彼ら一人一人のルーツを辿っていくと、親や祖父母の代でフランスに移民してきた人が多いようだ。
そして理由のほとんどは経済的な問題だ。
貧困から抜け出したい、もっとまともな仕事に就きたい、仕事がそもそも見つからない、などの理由だ。内戦などの理由もあるのだと思う。
こういう止むに止まれぬ理由によって祖国を脱出して、外国人労働者としてフランスに渡っていったわけだ。
彼らだって本当は祖国で幸せに暮らせるなら祖国で暮らし続けたかったに違いない。
フランスはアフリカ大陸に植民地をたくさん持っていた関係上、フランス語を話せるアフリカ人は多い。だから黒人はフランスを選ぶのかもしれない。
アフリカ大陸は昔からずっと貧しかったのだろうか。
昔というのは、アフリカ大陸がヨーロッパ諸国の植民地になる前の話だ。
私はまだ調べていないのでよく分からないのだが、
植民地になる前はそれほど貧しくはなかったのではないかと思う。
植民地になって、自分たちが食べる為の物を作るのを止めてヨーロッパ諸国で売れる物を作るようになってから貧しくなったんだと思う。
そういう歴史に思いを巡らせてみた時に、たくさんの黒人メンバーがサッカーの代表チームに入っているのを見て、どうしても違和感を感じてしまうんだと思う。
確かに、白人が黒人を虐待していた時代から考えたら、代表メンバーとして仲良くプレーしている今の時代は天国のようだと思う。
移民というと日本も着実に増えてきている。
今やコンビニや外食産業の店員さんの多くが外国人だ。
私の今の職場でも、外国人が増えている。
社員食堂も昼間は日本人ばかりだが、夕食時になると、ほとんどが外国人だ。
東南アジアか南アジアか西アジア系の人たちだ。
実は、フランスは外国人移住者数で今は世界8位で、日本は4位なのだ。
日本がフランスよりも外国人の多い国になるのはすぐだ。遠い将来の話ではない。
ちなみに外国人移住者数トップはドイツだ。
トルコ系移民の子孫であるエジルやギュンドアンはドイツ代表の中でも一二を争う上手い選手だ。
しかし、彼らが大会前にトルコの大統領と面会したりしてチームの和が乱れていた。
その結果なのか分からないがドイツは本来の力を発揮することなくグループリーグで敗退した。
一方でフランスはそれほど危機的な瀬戸際まで追い込まれる事なく順調に決勝まで勝ち進んでいる。
これはやはり移民の子孫と上手くやれているフランスと揉めているドイツとの差なのかなと思う。
移民世界8位のフランス、移民世界4位の日本。
日本もあと10年もすればドイツと同じような揉め事が発生して来ることは確実だ。
国民的な合意も議論もほとんどないまま、コンビニ業界や外食産業などの要請によってなし崩し的に外国人移住者数世界4位まで来た日本。
外国人労働者が増える事によって日本には良い事がたくさんあるし悪い事もたくさん出てくるんだと思う。
外国人労働者を増やすにしろ締め出すにしろ、当事者である既存日本人がそういう問題について普段から話す事ができない事が問題なのだと思う。
私のようにスポーツ、セックス、スクリーンに釘付けにされている間に着実にいろんな法案が粛々と通過しているんだと思う。
話は元に戻るが、クロアチア代表はいかにもクロアチア人的なメンバーが多い。