我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

ベルギーのサッカーとアルゼンチンのサッカー

ベルギー対チュニジア戦を見た。

ベルギーはデブルイネ、アザールルカク等大会屈指のタレント揃いで、優勝候補の一角に上げられている。

私はデブルイネとアザールのプレーが大好きなのでベルギー戦を見てみた。

期待通り、デブルイネは超正確なパスで決定的なチャンスを何度も演出していた。

アザールもスピードとテクニックに満ちたカッコいい重心の低いドリブルで相手陣地を切り裂いていた。

ベルギーの選手たちの動きは所属クラブでの普段のパフォーマンスと同等かそれ以上にいいと感じた。

ただ、ベルギーは守備的ミッドフィールダーと両サイドに攻撃的な選手を配置した結果、あっけなく守備陣を突破され、チュニジアに決定的なチャンスを与えてしまう事が何度かあった。

しかし、攻撃は最大の防御という感じで、ベルギーは大会随一とも言える攻撃力で攻撃し続け、圧倒し続けた。そして5点という大量得点で5-2で勝利した。

私はこの試合を見て、アルゼンチン対クロアチアの試合を思い出した。

アルゼンチンは守備的ミッドフィールダーや守備的な人を大目に配置する事で攻撃的な選手であるディマリアやディバラを先発させなかった。

その結果、もしディマリアやディバラが出ていたら彼らがやってくれていたであろうゲームの組み立てみたいな事まで下がってメッシがやらざるを得なくなり、結果、メッシがゴール前で仕事をする時間が減った。

結局、サンパオリ監督のやりたいサッカーという枠が予めあって、そこに最適な選手を探した結果の人選だったのではないかと思った。それがディマリアやディバラの落選ということなのではないかと思った。

一方で、ベルギーの人選を見てみると、監督がやりたいサッカーというよりも、今あるベルギーの戦力、選手たちをどうやると活かす事ができるか、という事を感じられた。どういう配置、どういう戦術にすれば選手の能力を最大限に生かす事ができるか、という感じで、監督がやりたいサッカーを選手たちに押し付けるという感じを受けなかった。ベルギーの選手たちはのびのびと楽しそうにプレーしていた。ルカクアザールなどには試合中にも笑顔が垣間見れた。

ベルギーが守備の隙を修正できれば、大会随一とも言える攻撃力で初優勝も十分にあり得るなと感じた。

私は個人的には、監督の戦術や監督その物ばかりが目立つサッカーよりも、選手個人個人の能力や才能が引き出されて選手が目立って監督はあまり目立たないサッカーが好きだ。