我慢をやめる生き方へ

我慢することをやめ、やりたくないことはやらない生き方を貫いていきたいと思います。

日本はパラグアイ戦のメンバーで行けばグループリーグは突破できると思う。

「今ここに生きる」という生き方が大切だとよく聞くが、未だによく分からない。だけど、久しぶりに「今ここに生きる」一時を楽しめる時間があった。サッカーの日本対パラグアイ戦だ。見ていて本当に楽しかった。ワクワクした。

 

ワールドカップには予選敗退で出場できないパラグアイには本当の意味でのやる気が乏しかった事は否定できない。しかし、本選よりも厳しい戦いだとも言われる南米予選でブラジルやアルゼンチンと引き分けた実力国であることを考えると、今回の勝利は大変自信になるものだったと思う。

 

今回の勝因は守備がうまく行ったことだったと感じた。

なぜ守備が上手く行ったのか、その一番大きな功労者は私は岡崎選手だったと思う。フォワードだから点を取らないといけない(という無言の圧力がある)。そのためにはできるだけ守備は手を抜いて体力を温存したいのが人情だと思う。しかし、岡崎選手はフォワードなのにボランチ並みに守備を頑張ってくれたと思う。90分間出場することを前提にスタミナを小出しするような守備ではなく、最初から全力で最前線から相手に圧力を掛けていた。

 

スイス戦ではフォワードの大迫選手が岡崎選手と同様に最前線から強烈な守備をしてくれたと思う。しかし、トップ下の本田選手の守備がほとんど効かなかったため、大迫選手が一人で駆けずり回らなければならなくなり、大変な思いをしていた。試合後に大迫選手は「あのような(守備の)やり方では30分も(体力が)持たないと思う」と語っている。

 

本田選手はスイス戦でなぜ守備をしなかったのだろうか。なぜ死にもの狂いで最前線で守備をしていた大迫選手を支援しなかったのだろうか…。本田選手はメキシコの高地で酸素の薄い中、体力作りに励んでいたはず…。スタミナが足りなかったのだろうか。やはり守備は手を抜いて体力を温存し、決定的なチャンスに決め切るために備えていたのだろうか…。しかし本田選手の最大の持ち味とも言える決定力は発揮されなかった。ミドルシュートは威力も精度も低く、相手の脅威にはならなかった。ボールを持っても、ドリブルのスピードが遅すぎて相手を抜くことができず、味方を活かすスルーパスも出せなかった。これでは何のために守備をせずに体力を温存していたのか分からなくなる。

 

パラグアイ戦で前線での守備が効いていたのは岡崎選手だけの功績ではなく、岡崎選手と香川選手の二人での連携的な守備がよかったんだと思う。一人がボールを持った選手に寄せて、もう一人がパスコースを消す。このようなやり方でなければ、相手からそう簡単にボールを奪う事は難しい。岡崎選手と香川選手の間で事前にしっかりとした打ち合わせがあり、試合中も阿吽の呼吸で的確に相手のパスコースを消せていたと思う。

 

今後のコロンビア、セネガルポーランドとの戦いでは、岡崎選手と香川選手に続く第三の選手、第四の選手が次々にパスコースを消していく動きをすることで、もっと相手ボールを奪いやすくなると感じた。

 

決定力の高さから考えると岡崎選手よりも大迫選手の方がいいような気がする。しかし、岡崎選手は数字には表れない不思議な能力を持っているように感じてしまう。彼は味方チームの雰囲気をよりよく変えていく能力があり、その結果としてチームを勝利に導く力があると感じる。それはレスターが優勝したときに強く感じた。レスター優勝の立役者というとバーディーやマフレズを挙げる人が多いが、私は岡崎選手だったと思っている。バーディーのような決定力を持っている選手はプレミアにはいっぱいいる。マフレズのような技術力を持っている選手もいっぱいいる。優勝当時の戦力を比較すると、明らかにマンチェスターシティー、ユナイテッド、チェルシー、スパーズ等の方が明らかに上だった。にも拘らずなぜレスターが優勝できてしまったのか。それはやはりチームプレーだったと思う。そのチームプレーの意識の醸成を大きく担っていたのが岡崎選手の最前線での守備とバーディーやマフレズを立てるプレーだったように思う。実際、レスターは岡崎選手が出た時と出ない時で勝率に大きな差があった。

 

パラグアイ戦では岡崎選手を中心とした守備の連係プレーで流れを引き寄せることができた。守備での連携が次第に攻撃への連携につながり、香川選手の本来の能力を引き出すことに繋がったと思う。香川選手の本来の能力が引き出される事で、乾選手との連係プレーにもつながり、乾選手の2得点を引き出せたと思う。岡崎選手が自分を犠牲にして敵を引き付けてスペースを作り、そこに香川選手が入る事ができた。香川選手が自分を犠牲にして敵を引き付けることでスペースを作り、そこに乾選手が入ってくることができた。

 

私はこのような連携意識を維持するためにも香川選手、乾選手、岡崎選手を先発で使ってほしいと思った。

 

本田選手は今まで日本代表の窮地をたくさん救ってきた功労者だ。しかし、今の彼の調子や体力を考えると私は香川選手を使った方がいいと思う。そして香川選手との連携を考えると宇佐美選手よりも乾選手の方がいいと思う。

 

本田選手のワールドクラスの能力は決定力とキープ力とロングキックの精度だと思う。しかし、決定力は現状、かなり悪くなっている。キープしてもその後のパスにアイデアや創造性が不足しているように感じる。ロングキックの精度が日本のセットプレーの武器になってきたが、ロングキックの精度やセットプレーのキッカーは柴崎選手で大丈夫だと思う。そういうわけで私は本田選手は先発ではなく、どうしようもなくなったときの交代選手という位置づけで行ってほしいと感じている。

 

あと、スイス戦でカリウス選手のようなプレーでシャキリ選手に決定的なパスを出してしまうような大チョンボをやってしまう川島選手にはとても安定感を感じる事ができない。私はむしろ東口選手や中村選手の方に安定感を感じだ。私は東口選手の怪我が治っているなら東口選手、まだ完全ではないなら中村選手の方がいいと感じている。