大学時代その14 カープとの出会い
※もう20年も前の事を断片的で不確かな記憶を思い出しながら書いているため、正確な記述ではないことをご了承下さい。
1994年2月2日
(もうそろそろ誕生日か…。ついに俺も二十歳か…。ほんとに苦しい20年間だったよな…。でもそれもこれもこの春休みで終わりだ…。トラベルミンシニアも致死量の10箱ほど買ってあるし…。彼女を作るために大学生活頑張って来たけど、彼女はできなかった…。バイトもしたけど、バイト先の先輩から怒られまくったな…。社会で働くということがどれだけ大変かを痛感した…。あいつ(父親)は毎日酒飲んでイラついてるけど、あいつ(父親)の姿を見てても、社会で働くということがどれだけ辛くて理不尽かということは想像に難くない…。大学を卒業しても社畜になるだけだ…。社畜になるぐらいなら死んだ方がマシだよな…。)
大学からの帰り道。
(今日も詰まらなくて空しい授業が終わった…。彼女を作ろうと思って入ったサークル活動も現実の壁にぶち当たって幻滅したし…。今のこの苦しい気持ち、辛い気持ちを誰かに話したいな…。)
(あっ。前方でなんか宗教みたいな人がアンケート取ってるな…。そうだ。アンケートに答えてみよう…。そしてあのアンケート取ってる人に今のこの苦しい気持ちを吐露してみたいな…)
原田「すみませーん、ちょっとアンケートお願いできませんかぁ?」
大輔「いいですよ」
原田「じゃぁ…。まず、学部と学年、自宅、下宿を教えて下さい…」
大輔「経営学部の1年で自宅生です」
原田「今どんなサークルに入ってますか?」
大輔「えーと、英会話とテニスとオールラウンドです。」
原田「アルバイトはしていますか?」
大輔「はい。」
原田「今どんなことに興味ありますか?」
大輔「うーん…。そうですね。彼女を作ることですかね…。あとは仏教にも興味があります。」
原田「そうですか。では次に…、今目標としていることは何ですか?」
大輔「うーん…。そうですね。目標は…即身成仏ですかね…」
原田「そくしんじょうぶつって何ですか?」
大輔「今生きている間に悟りを得て、仏になることです」
原田「そうですか。わかりました…。じゃぁ、次ですけど、人生の目的や死後の世界には興味はありますか?」
大輔「人生の目的も死後の世界もめちゃくちゃ興味ありますよ!よく図書館に行ってそういう本を読んだりしているところです。」
原田「そうですか。一応、アンケートはこれで終わりなんですけど、これからサークルボックスの方でサークル紹介やってるんですけど、立ち話も何ですから、来てみませんか?」
大輔「へぇ~…。どんなサークルなんですか?」
原田「インカレ(インターカレッジの略…複数の大学が集まっている事)のサークルだから、部室は学内じゃなくて、ちょっと離れた所にあるんです。スポーツやイベントや合宿もあるんですけど、人生の目的とか人類の歴史の法則とか、社会や世界の問題について勉強したりしているんです」
大輔「へぇ~…。そうですか。面白そうですね。今から見学もできるんですか?」
原田「できますよ。じゃ、これから一緒に行きましょう。」